好きな服と生地ブログ

好きな服と生地について語ります。

コーディネートは必要か

雑誌を見ると「コーディネート」、「着回し」というワードがよくあり、何通りの着方ができるか紹介しているものを良く見ます。


でも、それって必要でしょうか?


コーディネートや着回しって、
複数の服を持つことが前提で、毎日違う格好をしないといけないという考え方から来ていますよね。


私もかつてはそうだったので良く分かるのですが…服を買うときって手持ちの服との合わせ方を考え、
より着回し力の高いものを選ぶ、ということをします。


でも、色んなコーディネートができたところで、一番しっくりくる組み合わせってせいぜい1~2通りです。
実際は7通りくらいコーディネートができても、ほかの5~6通りはベストではなくグッドやベターなのです。


合わせられなくはないけど、ちょっと微妙…なコーディネートで一日過ごすと、なんだか気分も微妙になりませんか?

無理に着まわす必要なんてないのです。
ワンパターン最強。

それが一番の組み合わせなら、それだけ着れば良いのです。

私服の制服化、とも言われていますが、
なりたいスタイルを決めて最小限の服で生きる、ミニマリストと呼ばれる人たちが実践している方法です。

 

20代のころはまだ自分のスタイルとか、着たい服を模索する時代なので無理に絞らなくても良いと思います。
流行を追ってファッションを楽しみたい人もそれで良いと思います。

でも、大量生産・大量消費の時代は終わり、アパレル業界は大量の在庫を抱えています。
どんなに服がたくさんあっても、自分の身体は一つしかないし、一年は365日しかないんです。
そう考えると不思議な世界です。

大量の服を売り続けなければならない、というビジネスモデルも時代に合わなくなってきてるなと感じます。
だから雑誌やテレビで着回しやコーディネートをたくさん紹介して買わせるマインドに導いてくるんですね。
消費を促さないと経済が回らないので仕方ないですが。

地球規模で考えると、単価が高くても上質で長く着られる服っていうのがもう少し浸透してもいいのになあって思います。

それでも、上質で、長く着られる服を求める人ばかりではないからまだ成り立つのでしょう。